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ATC SCM50P(35) コイル選定

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tweeter側は3rd+T-notchでアッテネートなし、
mid側は2nd+LCRでこちらもアッテネートなしです。

2way speakerの時にはDCRを優先してコアコイルもしくは出来るだけ線径の太い単線空芯コイルを使ってきましたが、YRさんのブログ記事をみて俄然リッツ線コイルに興味が湧きました。

大まかに乱暴な結論は「リッツ線コイルの方が理想的素子に近いのではないか」です。
この実測結果のメカニズムは浅学にして知りませんが、箔コイルとの違いは表皮効果ではなく相互インダクタンスの影響かとも思っています。
でもハイエンドメーカーでは箔コイルが人気ですね…。


現在入手できるリッツ線コイルはJantzenSolenにしか見当たりませんでした(かつてはTANGOにあったようです)。
Solenは8AWG(!!)もあって、woofer・sub-woofer用にDCRが低いコアコイルとも比較対象たりうるかと…。

国内業者が取り寄せを快く引き受けてくれたこともあり、今回はJantzen 15AWG Air Coil LITZ Wireにしました。
mid low-pass 2nd filterのL1=0.65mHでDCR=0.27Ωですし、個人的な目安の0.3Ωを下回っています。

tweeter high-pass 3rd filterのL2も同じくJantzen 15AWG Air Coil LITZ Wireにしました。
tweeter f0 dumpingはT-notchにしましたが、その効き具合はL2のDCRに大きく依存します。
L2=0.125mHでDCR=0.10Ωで、しっかりdumping効果が得られそうです。

また、midはActive filterでhigh-passをかけるつもりですが。ユニット保護の観点とこれまでの自験例から、LCR f0 dumpingを入れることにしました。ここはコストも鑑みて20AWG単線空芯コイルにしました。

by tetsu_mod | 2019-01-20 23:22 | オーディオ