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PCM-10(28)

ATC SCM12slの新型クロスオーバーは1週間ほどでかなり音が変化してきました。
やはり抵抗値の調整は1ヶ月ほど後にしようと思います...

そこで、前述の通りにPegasus 10インチ同軸ユニットを、チタンダイアフラムバージョンで測定しなおします。また、クロス周波数を下げるために、ツィーターの測定開始周波数も400Hzからに変更しました。

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チタンダイアフラムのほうが、ポリイミドに比較して16kHz以上は伸びていますね。
やっぱり2kHz以上でのクロスは、ウーファーの共振が取れません。
1.5〜2kHzでの複数種類、クロス周波数を検討してみましたが、1.7kHz
付近でなんとかツィーター・ウーファーの位相差が合いそうです。

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reverse nullは申し訳程度ですが、そもそもユニット毎の位相回転が違いすぎて、広い範囲での位相差補償は困難です。アクティブクロスでより高次のクロス(-48〜96db/octとか)で組めばいいのかもしれませんが…
最低インピーダンスは6.2Ω程度ですが、インピーダンスの電気位相回転が-60度までなってしまいましたので、アンプへの負荷としてはそれなりにありそうです。インピーダンス的にはもう少しクロスを下げれば二つの山が左右対象になり、位相回転も緩和されるのですが…ここらへんのバランス感覚はまだよく分かりません。
ウーファー側は2nd+notch filterで2.2〜2.5kHzを減衰させる方法もありましたが、インピーダンスが下がってしまうのとクロス周波数から近いため、3rdクロスで設計してみました。ツィーターにも1.7kHzのnotch filterを追加したほうがいいかな…?

もうしばらく検討が必要そうです。
by tetsu_mod | 2015-10-07 16:35 | オーディオ