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クロスオーバー-95

今回のクロスオーバーの作った過程です。
ウーファー:2nd、ツィーター:3rdでLR4を作ることにしたのは前述の通りです。

最初に、ターゲットカーブにもっとも近いネットワークを組みました。
クロスオーバー-95_d0122127_21275390.jpg


しかし、この時点ではユニット間の位相差を無視して組んでいるので、
reverse nullは出ません。
クロスオーバー-95_d0122127_21285956.jpg

調べると、ツィーター・ウーファーでクロスポイントの2kHzで36°の位相差がありました。

ここからは、理想的なLR4カーブからずらすことでユニット間位相差を調整していきます。
周波数特性と位相差のバーターになりますが、今回はどちらかのユニットだけを調整するのではなく、ツィーター・ウーファーの両方の特性を揃えることでreverse nullが左右対称にできるだけなるように配慮したつもりです。
クロスオーバー-95_d0122127_21311697.jpg

黄色が理想的LR4で組んだカーブ、赤色が最終案です。
+0.5dB~-0.7dB以内になりつつ、reverse nullがでます。

調整方法を備忘録として。
ウーファーのL1,R2,C3,ツィーターのC4,C6,L3,R4は固定です。
特にC4は動かすと8-9kHzの暴れを吸収できなくなります。
C6,L3,R4はツィーターのf0インピーダンス補正ですので固定のまま。
ウーファーのL1もフラットネスのためには固定です。
R2,C3はパラレルノッチですが、R2の値を大きくすると位相回転が起こるため、この値が限度だと思います。
というわけで、今回は主にC1/L2・C5のバランスで位相差を合わせました。

さて、そろそろパーツを注文しようと思います。
お気に入りのジェンセンオーディオの取り扱いが変わってしまったので、今回は横浜ベイサイドネットからコイズミ無線に変更ですね。
by tetsu_mod | 2015-08-11 21:37 | オーディオ