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クロスオーバー-21 コントロール

前回の測定では、低域での雑音が多く、正確な測定と言いがたいものでした。
ちなみに拙宅は飛行場が近く、幹線道路に面した集合住宅なので、周囲環境音(暗騒音)は最悪です。
そこで、測定方法をSweptSine ave:1から、Periodic Pink Noise ave:32としてみました。
臆病になったので32回アベレージとしましたが、16回で十分でした。

ところで、僕の測定方法は正しいのでしょうか?

この『測定方法の確実さ』のポジティブコントロールの確認として、
測定器具の確実性として、測定マイクをkoji4432さんからEarthworks M30を
測定対象の確実性として、基準スピーカーたーくさんからNeumann KH120Aをそれぞれお借りしました。
測定器具と測定対象が正確であれば、測定方法が正しければ正確な結果が出るはずです。

測定対象に選んだKH120Aは、53HZ~21KHZ +/-3dBという基準たりうる性能です。
クロスオーバー-21 コントロール_d0122127_23303169.gif

(Neumann社 HPより拝借)
つまり、この性能を、正しく測定できるかが僕の問題です。


さて、結果です。
KH120A far field
クロスオーバー-21 コントロール_d0122127_15394345.jpg


KH120A near field
クロスオーバー-21 コントロール_d0122127_15404151.jpg


KH120A port
クロスオーバー-21 コントロール_d0122127_154199.jpg



エンクロージャー形状的にバッフルステップの計算が困難なことと、
変則型パスレフポート形状のため、ウーファー面積比との計算が不十分になるため、
Mergedデータは載せていません。
しかし、実測でみるとKH120Aの性能は凄まじいですね。



その一方で、この測定の際してのネガティブコントロールとして、暗騒音の計測もしてみました。
クロスオーバー-21 コントロール_d0122127_2336758.jpg

今回は1kHzで暗騒音レベルに対してスピーカー音圧に対して60dB以上は余裕がありました。
一般家庭でのスピーカー測定のダイナミックレンジとして、60dBあれば、まぁいいのではないでしょうか。


これらのポジティブ・ネガティブコントロールから、ARTAのfar/near測定法は正確な音圧測定が可能だと確信しました。


koji4432さん、M30はいいマイクです。
たーくさん、KH120Aは凄いスピーカーです。

今回、僕の知的欲求のために快く高額な機材を貸していただいた両氏に感謝します。

これで、測定方法の確実性の確認が取れました。
次は、手持ちの未校正マイク、ベリンガー ECM8000のチェックをしてみました。
by tetsu_mod | 2014-10-25 23:49 | オーディオ