新型音響パネル

アンフィニミュージック取り扱いの音響パネルの新型が出来上がったので見せてもらいました。

d0122127_22321974.jpg

残念ながら、僕のオーダーではありません。
旧型と比べて、仕上がりが桁違いです。今回はかなり広い周波数を狙ったこともあり、かなり分厚く、重さもあります。
床用とのことで、これは効きそうです。

また鹿児島で効果を聴かせてもらおうと思います。

[PR]
by tetsu_mod | 2014-10-30 22:34 | Comments(2)

ツィーターの周波数特性は前回、疑似無響音室条件でfar field測定だけで求められました。
厳密には、ツィーターの特性に、ウェーブガイドの特性、さらにエンクロージャー(バッフル)の特性がのったものです。
今回の条件では300Hz以上が信頼できる数値ですので、f0=500Hzのツィーターの測定としては十分でしょう。

問題はウーファーです。
300Hz以下の特性と合わせるために、far fieldとnear fieldの特性を合体させる必要があります。
near fieldでのデータにはバッフルの特性(バッフルステップ)が反映されませんので、
near fieldデータにThe Edgeなどで計算したバッフルステップ特性を反映したうえで、
far fieldデータと合体させるのが一般的です。

これがThe Edgeでシミュレートしたバッフルステップのデータです。
d0122127_13583181.jpg


しかし、実はこのデータの信頼性は完全ではありません。
The Edgeの他にもBaffle Diffraction and Boundary Simulatorでも、
SCM12slのバッフル形状(四縁が8.5mm出ている)をシミュレートできないからです。
そこで、まずはThe Edgeのシミュレートデータと、far fieldデータをnear fieldデータで割って作製した実測バッフルステップデータで比較してみました。

今回の測定データでは、far fieldとnear fieldデータは300Hz〜650Hz程度は信頼区間がオーバーラップするはずです。
つまり、300Hz〜650Hzでは実測バッフルステップデータが信頼できます。

d0122127_1355391.jpg

赤:実測バッフルステップ  緑:The Edgeシミュレーション
横軸 50Hz〜2kHz
縦軸 14dB
細かい乱れはありますが、なかなかに一致しているのではないでしょうか?
最大でも1dB程度の誤差で済みそうです。
完全に一致しない部分は、やはりバッフル形状によるもの、もしくはfar fieldデータのうねりと考えられます。


この結果を受けて、The Edgeのシミュレーションデータを使うことにしました。
The Edgeのシミュレーションデータをnear fieldデータに合算したものと、
far fieldデータを重ね合わせてみます。
d0122127_1424281.jpg

赤:far field  緑:near field + The Edge

今回は500HzでSplicingすることにしました。
これらのデータから、最終的に得られたウーファーの周波数特性データがこちらです。
d0122127_1434484.jpg


これがATC SCM12slのウーファーデータ(SCM19,20slも同じユニット)ですが、
これはもちろんウーファーの特性に、エンクロージャー(バッフル)の特性がのったものです。
[PR]
by tetsu_mod | 2014-10-28 14:06 | オーディオ | Comments(2)

ここまでで、測定機材・測定方法に確信がもてたため、
改めてATC 2way speaker用のユニットの周波数特性を測定しました。
いずれもエンクロージャーに組み込んだ状態で、ツィーターはウェーブガイド付きです。

右ツィーター far field
d0122127_17135743.jpg

d0122127_17141019.jpg


左ツィーター far field
d0122127_17142834.jpg

d0122127_17143858.jpg


右ウーファー far field
d0122127_1715069.jpg

d0122127_17152119.jpg


右ウーファー near field
d0122127_17154343.jpg


左ウーファー far field
d0122127_1716207.jpg

d0122127_17163653.jpg


左ウーファー near field
d0122127_17165873.jpg



この周波数特性に基づいて、今後設計していくことになります。
しかし、左右のユニットが周波数特性が異なれば、同じクロスオーバーでも異なるスピーカーになってしまいます。
ATCのウーファーはペアスピーカーからですし、ScanSpeakもツィーターはペアで出荷してますが、果たしてどうでしょうか。

そこで、Speaker Workshopに取り込んで左右ユニットを比較してみました。

赤: 右f特性  青:右位相特性
白:左f特性  水:左位相特性

ツィーター far field
d0122127_1721215.jpg


ウーファー far field
d0122127_17212251.jpg


ウーファー near field
d0122127_17214614.jpg



なかなかいいのではないでしょうか?
この左右ユニット精度は、ATC / ScanSpeak社のペア管理精度に加えて、
匠房 宙さんに特注したウェーブガイド作製精度の賜物だと思います。
連載23回目にして、やっと満足のいく精度のユニット特性が測定できました(笑)
[PR]
by tetsu_mod | 2014-10-27 17:23 | オーディオ | Comments(2)

手持ちの未校正のBehringer ECM8000の評価をしてみました。

Earthworks M30 + 校正ファイルで、正確な測定が出来ることが分かりましたので、
同じ環境でECM8000での測定をしてみることにしました。
測定音量、測定距離などは不変ですが、マイクプリアンプのみゲイン調整し、ECM8000とM30のゲイン差を揃えています。

まずはバッググラウンドノイズの計測です。
back ground ECM8000
d0122127_2043075.jpg


M30での測定データと比較して、約10dBほどSN比が悪いです。
つまり、ECM8000での測定はダイナミックレンジは約50dB程度となります。
50dBあれば、自宅での音響測定としては及第点でしょうか。


問題はf特性です。
KH120A far field / ECM8000
d0122127_2071329.jpg

2kHzほどから音圧上昇しています。

分かりにくいので、far / near / portでM30とECM8000の比較をしてみます。
いずれも赤線:ECM8000、黄線:M30、縦軸70dBレンジとしています。

KH120A far field M30/ECM8000
d0122127_20102392.jpg

KH120A near field M30/ECM8000
d0122127_2010374.jpg

KH120A port M30/ECM8000
d0122127_20105310.jpg

1kHz以下のズレは比較的少ないようです。

そこで、各種データを用いて、M30/KH120AをもとにしたECM8000の校正データも作成してみました。
my ECM8000
d0122127_2012326.jpg

縦軸10dBレンジにしています。
高域方向で特に感度上昇があり、最大で4dBの感度上昇があります。
スピーカー性能を求めていくなかで、この誤差は看過できません。


結語です。
測定マイクに校正データは必須です。
ECM8000はSN比はともかくも、周波数特性校正データが付属しないため、厳密な音響測定には不向きでしょう。
やはり少なくともDayton EMM-6、そして予算があればEarthworksやDPA、Brüel & Kjærなどが望ましいと思います。
[PR]
by tetsu_mod | 2014-10-26 20:19 | オーディオ | Comments(0)

前回の測定では、低域での雑音が多く、正確な測定と言いがたいものでした。
ちなみに拙宅は飛行場が近く、幹線道路に面した集合住宅なので、周囲環境音(暗騒音)は最悪です。
そこで、測定方法をSweptSine ave:1から、Periodic Pink Noise ave:32としてみました。
臆病になったので32回アベレージとしましたが、16回で十分でした。

ところで、僕の測定方法は正しいのでしょうか?

この『測定方法の確実さ』のポジティブコントロールの確認として、
測定器具の確実性として、測定マイクをkoji4432さんからEarthworks M30を
測定対象の確実性として、基準スピーカーたーくさんからNeumann KH120Aをそれぞれお借りしました。
測定器具と測定対象が正確であれば、測定方法が正しければ正確な結果が出るはずです。

測定対象に選んだKH120Aは、53HZ~21KHZ +/-3dBという基準たりうる性能です。
d0122127_23303169.gif

(Neumann社 HPより拝借)
つまり、この性能を、正しく測定できるかが僕の問題です。


さて、結果です。
KH120A far field
d0122127_15394345.jpg


KH120A near field
d0122127_15404151.jpg


KH120A port
d0122127_154199.jpg



エンクロージャー形状的にバッフルステップの計算が困難なことと、
変則型パスレフポート形状のため、ウーファー面積比との計算が不十分になるため、
Mergedデータは載せていません。
しかし、実測でみるとKH120Aの性能は凄まじいですね。



その一方で、この測定の際してのネガティブコントロールとして、暗騒音の計測もしてみました。
d0122127_2336758.jpg

今回は1kHzで暗騒音レベルに対してスピーカー音圧に対して60dB以上は余裕がありました。
一般家庭でのスピーカー測定のダイナミックレンジとして、60dBあれば、まぁいいのではないでしょうか。


これらのポジティブ・ネガティブコントロールから、ARTAのfar/near測定法は正確な音圧測定が可能だと確信しました。


koji4432さん、M30はいいマイクです。
たーくさん、KH120Aは凄いスピーカーです。

今回、僕の知的欲求のために快く高額な機材を貸していただいた両氏に感謝します。

これで、測定方法の確実性の確認が取れました。
次は、手持ちの未校正マイク、ベリンガー ECM8000のチェックをしてみました。
[PR]
by tetsu_mod | 2014-10-25 23:49 | オーディオ | Comments(4)

Velodyne社製10インチサブウーファー、Optimum-10を
たーくさんが新規導入されました。
(他人様のネタでつないでる当ブログです....

d0122127_17132750.jpg


ガルネリにサブウーファーは賛否両論あると思いますが、
6バンドパライコ自動補正の効果か、とても嫌みのないサブウーファーです。
Velodyne社は以前より定在波領域の自動補正に力を入れてますね。

そして、若干余裕のない鳴り方だったガルネリが、ふわっと、朗々と鳴っていました。
ローが伸びたと感じるよりも、テクスチャーがきめ細かくなった感覚。

いいサブウーファーでした。
これから位置、音量、クロス、ガルネリのローカットと調整されるとのこと。
ぜひまた聴かせて下さい。
[PR]
by tetsu_mod | 2014-10-24 17:18 | オーディオ | Comments(0)

測定用マイクとして、koji4432さんからEarthworks M30と、その校正データをお借りしました。

d0122127_11161178.jpg


左下に見えているケーブルは、Dual ch mode用のループバックケーブルです。
ノイトリックのXLRコネクタのハウジング内に、分圧抵抗(1/2W)と過大入力防止のダイオードが組んであります。

d0122127_1120639.jpg

(ARTA-user-manualより)

幸いにしてApolloの調整幅が広いので、マニュアルの通りです。
R1=8200Ω、R2=910Ωとしています。( -20.7dB)

今回の測定条件は
line1:M30 40dB
line2:ループバック 35dB
Swept Sine 256k 48kHz average:1
gate 414-209 4.354msです。

結論から言うと、拙宅では Swept Sine average:1は低域のS/Nが厳しいかもしれません。

以下、すべてツィーター軸上1mの特性です。
赤: 右f特性
白:左f特性
青:右位相特性
水:左位相特性

tw far field
d0122127_1345383.jpg


wf far field
d0122127_1346190.jpg


wf near field
d0122127_13462251.jpg


うーむ、far field測定、なかなかに手強いです。


far field測定の結果がなかなか一定しませんが、
検討条件として、ユニット毎に0°、15°、30°の特性を測定してみました。
赤:0°、 緑:15°、 青:30°
tw
d0122127_13542911.jpg

wf
d0122127_1354441.jpg

いずれも左右方向での角度です。
思えば、垂直方向での角度も振ってみれば良かったですね。

こう見ると、wfは2.5kHz以上は角度毎でf特性に大きな差が出てきそうです。
逆にtwは低い領域までほぼ一定していますが、f0=500Hzなので、
どうも1.5kHz〜2.5kHzがクロスポイントになりそうです。

far field測定のデータから、CSDデータも作ってみました。
tw
d0122127_14263132.jpg

wf
d0122127_14265729.jpg

[PR]
by tetsu_mod | 2014-10-18 12:09 | オーディオ | Comments(2)

d0122127_03215200.jpg


注文すること7週間、やっと届きました。
しかし、その前に計測ですね。
[PR]
by tetsu_mod | 2014-10-13 03:20 | オーディオ | Comments(2)

鹿児島オフ会

鹿児島への出張にかこつけて、Paneraiさん、4432さん宅に伺わせていただきました。

d0122127_17034063.jpg

Paneraiさん宅では、各種パネルを使ったルームチューンの追い込みがさらに進んでおり、特に奥行き感がイイ感じです。Paneraiさんの高い要求に、サファイア姫は大奮闘ですね。

d0122127_17142850.jpg


4432さん宅は2種類のスピーカー、ルーメンホワイトと初代ガルネリを2種類のEQを用いて自在に鳴らしわけされていました。今回は清純なルーメンと情熱のガルネリでした。
EQへの積極的な取り組みは頭が下がる思いです。

台風のこともあり、どたばたとお暇させていただきましたが、また遊んでください。
[PR]
by tetsu_mod | 2014-10-11 17:02 | オーディオ | Comments(0)

ウェーブガイドを装着したので、測定もやり直しです。

今回、Dual ch測定用の治具を作ったので、以後のデータはすべて基本的にDual ch測定です。
純正ツィーターリングのみ、以前のSingle ch 測定のデータです。


ARTAのDual ch測定は、パワーアンプの出力をオーディオインターフェイスのインプットにループバックすることで、
スピーカー以外の装置の歪みなどを除外するモードです。

参考までに、意地悪でIPD1200のEQを動かして測定しても、検出された周波数特性に変化がなく、
ループバックによる校正がしっかりと働いていたことを申し添えておきます。


twのみ、純正ツィーターリング (Single ch)
d0122127_19491037.jpg


twのみ、ウェーブガイド
d0122127_475563.jpg

1.2〜9kHzにおいて、ホーンによる音圧増幅効果を認めます。
素人設計でしたが、しっかり動作しているようで安心しました。

twのみ、ウェーブガイド CSD
d0122127_4112181.jpg

CSDから音質を語れるレベルではないですが....
CSDも、後日に純正との相対比較をする必要がありそうです。


なお、参考までにウーファーの測定結果も掲載します。
wfのみ far field
d0122127_4125525.jpg


wfのみ near field
d0122127_4131949.jpg


wfのみ far field CSD
d0122127_4134549.jpg

[PR]
by tetsu_mod | 2014-10-10 04:17 | オーディオ | Comments(0)