カテゴリ:オーディオ( 909 )

AURORA(n)

Lynx社の最新インターフェース、AURORA(n)をThunderbolt環境で聴く機会をもらえました。

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音場は広く、奥行きもたっぷりでます。
同社のHiloより音色は暖かく・重心は低く、前作のAurora 8/16よりもclearで現代的になっている感触です。
前作のAurora 8/16は中域がちょっとトロッとしたところがあってとても聴きやすかったですが、それとはまた違い中域にたっぷりとした密度感があって、いろんな録音の音源でも破綻せず聴き続けられるバランスです。
すんごいキラキラなんかはもちろんせず、噛めば噛むほど... な製品です。

拡張性やTB接続の利便性、コストをふくめてとてもいい機種だと思います。


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by tetsu_mod | 2017-07-30 12:39 | オーディオ | Comments(0)

東京

関東で諸氏に飲み会を設けていただく僥倖にあずかりました。
総勢15名、平均年齢は20代であろう、この趣味ではかなり特異な、そして幸せな会でした。
幹事をしていただいたお二人、そして参加者皆様にこの場をかりて御礼申し上げます。

翌日、2件オフ会にお邪魔させていただきました。

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初めてAudio Technologyのウーファーを聴く機会をいただけたのですが、澱みなく深い表現をするのが印象的でした。また、T-330DやAccutonダイアモンドユニットなど、見たこともないユニットたちと、その活用法を惜しげもなく教えていただき、駆け足ながら充実した時間をいただきました。

今回も多くの方にお世話になりました。
ありがとうございました、また遊んでください。

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by tetsu_mod | 2017-07-22 20:33 | オーディオ | Comments(4)

Project Uni-Q (1)

SCM50Pも次のステップを考えていますが、それは半年以上先にとっておこうと思います。

というわけで、次のお題はコレです。

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KEFの100mm Uni-Qユニットです。
これはシアターセット KHT2005のユニットですので、12年モノのユニットです。
さてはて、どう組みましょうか。
TQWTやBHで低域増強を狙うのか、ウーファーを追加するか、です。

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by tetsu_mod | 2017-07-19 01:21 | オーディオ | Comments(0)

waveguideと指向性

以前の記事でacoustic center(とacoustic offset)を記事にしましたが、"理想的フルレンジシングルユニット"と、現実のマルチユニットスピーカーの間の乖離としては他にも軸外特性の問題があります。waveguideがその問題を解決する一助として、現在のスピーカーユニットとしては一つの潮流になっており、Genelec, Neumann, Amphion,etc.....と多くのメーカーが積極的に採用しています。

waveguideは簡単に言えばhornですが、どうも言葉の使われ方を見るだに、コンプレッションドライバーとの組み合わせをhorn、ダイレクトラジエーターユニットとの組み合わせをwaveguideと呼ばれていることが多いようです。

振動板直径に対して軸外特性は高域ほど減衰傾向(そのため、"理想的フルレンジシングルユニット"では無限に小さい振動板が必要になる)になるため、マルチユニットの場合はクロス周波数でウーファー側は軸外特性が狭く、ツィーター側では軸外特性が狭くなる傾向になります。

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(画像提供:YRさん)
これは軸上から15度刻みに90度までの音圧特性をヒートマップ(色温度が高い=赤色ほど、音圧が高い)で示した指向特性図です。15cmウーファー+2.5cmツィーターですが、クロス周波数帯域において大きく指向特性が変化していることがわかります。
フルレンジシングルユニットでは口径にしたがってなだらかに軸外特性が減衰する一方で、このマルチユニット特有の軸外特性の乱れが、伝統的に言われてきた「マルチユニットではクロス周波数周囲での乱れ」や「クロス周波数は聴感が敏感な声の帯域を外すべき(特にマルチホーン派)」といった言説の原因の一つだと推察されます。

waveguideを装着することで、この軸外特性はhorn形状に伴い調整することが可能になります。
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フラッシュサーフェスマウント

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waveguide装着

軸上特性に対して、軸外特性では減衰していることがわかります。
つまり、軸上特性のみではなく、ツィーター・ウーファーの軸外特性を揃えたクロスを設計することで、マルチユニットでありながら広く揃った指向性を獲得することが可能になります。

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(画像提供:YRさん)
YRさんの作例紹介(他人の褌)ですが、こちらが15cmウーファー+2.5cmツィーター+waveguideの指向特性です。全体になだらかな変化であることが分かります。
これがwaveguideによるクロス周波数付近での指向性の改善です。


ところで、本稿でここまで取り上げた指向特性はすべて水平方向指向特性です。
前述のように、垂直方向指向特性では、やはりvertical offsetによるdipが発生します。

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by tetsu_mod | 2017-07-17 21:25 | オーディオ | Comments(2)

ATC SCM50P(25)

塗装が終わったバックパネルを取り付け、ウーファーアクティブクロスオーバー化をしてみました。
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その前に、純正ウーファーパッシブクロスオーバーのスロープ特性を見てみます。
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4th order butterworthなのが、やや時代を感じるところです。
今ならば、やはりLR4でしょうか。
ウーファーをバッフルステップ補正のうえ、4th order butterworthフィルターをかけ、reverse nullを追い込んでみました。

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350Hzクロスでいいのですが、ディレイが0.64msecも必要でした。218mmもセットバック必要かは不明です。ミッド/ハイ側がパッシブなためでしょうか?

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特性としては悪くなさそうなので、しばらくこの状態で聴いてみて、判断をしたいと思います。





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by tetsu_mod | 2017-07-12 00:04 | オーディオ | Comments(0)

Nさん宅

Nさん宅のシステムを見させていただきました。

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今回目玉はアナログシステムです。
TD134、Shure M3D/M7D、フォノイコもなにもかも初めて見るものでした。
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すべての機材が1950〜60年代でありながら、Nさんの手によってミントコンディションに動的保存されている、夢のような部屋です。非常にまとまりのある、円熟味のあるサウンドを聴かせていただきました。
Nさん、また遊んでください。

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by tetsu_mod | 2017-06-27 19:33 | オーディオ | Comments(0)

ATC SCM50P(24)

アクティブクロスオーバーが絶対的にパッシブクロスオーバーより優れているとは思いませんが、
ウーファー・ミッドのクロスはアクティブクロスを試してみたくなりました。

ところがSCM50Pはシングルワイヤリングです。
でも純正のバックボードに加工するのは気が引けます。
そこで、15mmのシナ合板を買ってきました。
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孔加工して。

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黒ステインまでしました。
このあとはサンディングシーラー→クリア塗装です。
当たり前ですが、合板の木口は気に食わないですね.....


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by tetsu_mod | 2017-06-25 23:46 | オーディオ | Comments(0)

Amphion One18

Amphionの小型モニターシリーズ、One18を聞かせてもらいました。

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空間表現は秀逸なまま、低域のボリューム・バランスはOne18が一番いい気がします。
いいスピーカーです。

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by tetsu_mod | 2017-06-19 11:25 | オーディオ | Comments(0)

クロック交換

久々のPCオーディオの改造です。
玄人志向のFireWireカードのクロックを交換してみました。

FireWireチップはTI社XIO2213B、98.304MHz 1.8V CMOSが必要です。
ところが、出力は200ohmと270ohmで3.3V -> 1.8V pulldownされてました。
そこで、±20ppmのクリスタルに交換してみました。
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とりあえず音でました。
次はpulldown抵抗を薄膜抵抗とかに交換か、
クロック用電源をTPS7A4700電源基盤を追加とか。遊んでみようと思います。

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by tetsu_mod | 2017-06-12 00:21 | オーディオ | Comments(0)

スピーカーの性能評価および設計時に、マイク配置の検討にはあまり馴染みのないAcoustic axisおよびAcoustic offset, Vertical offsetという概念を考える必要があります。前者は日本語では音響軸、後者は(とくにカーオーディオの分野で)タイムアライメントという呼称が一般的かもしれません。

一般的に視聴位置、またスピーカーの性能評価および設計時には「ツィーター軸上で」というのが暗黙の了解になっています。
これはツィーターの高域指向特性が軸上から外れるほど悪くなることに起因しているためだと思われます。
が、Acoustic axis, Acoustic offset, vertical offsetの考え方次第ではツィーター軸上では特性が悪化する可能性があります

一般的な2wayスピーカーの模式図です。
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ここでは、ユニット間のズレ(offset)を、コーン形状による水平方向をAcousitc offset(Y)、鉛直方向ををVertical offset(Z)と定義します。

ツィーター軸上で測定すると、ツィーター(X)mmに対して、ウーファーはAcousitc offset(Y)+Vertical offset(Z)による三角関数分ズレてしまいます。測定距離(X)を伸ばすほど誤差(X'-X)は小さくなるはずです。
試しに、クロスオーバー2000Hz、ウーファー150mm、ツィーター(フェイスプレート外径)100mm(Vertical offsetは125mmになるはずです)、Acousitc offset(Y)25mmと想定して、クロスオーバー周波数で(X-X')が視聴位置に対してユニット間位相差がどれぐら変動するか計算してみます。
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視聴位置を伸ばしても、Acoustic offsetがある時点で、約60度の位相差が発生します。
この位相差をクロスオーバーネットワークで吸収するには、理想的なAcoustic slopeからずらしたり、ラダーディレイを組む必要があります。(パッシブラダー・アクティブともにディレイによる弊害についてはまた後日)

次に、Acoustic axisがユニット間の中点(=Vertical offsetがゼロ)を想定します。
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Acoustic offsetによる位相差は53度と存在していますが、
視聴距離に左右されず、一定の位相差であることは約束されます。(厳密には1度程度ズレていきます)
すなわち、Vertical offsetがゼロになるAcoustic axisに耳やマイクを持って来れば、視聴位置にかかわらず、ツィーター・ユニットの位相差は一定となります。

次に、Acoustic offsetがゼロでツィーター軸上を想定します。
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Acoustic offsetがゼロになるので、ユニット間位相差はかなりマシです。
が、やはり視聴位置によってユニット位相差が発生します。

最後に、Acoustic offsetもVertical offsetもゼロの場合です。
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当たり前ですが、視聴距離にかかわらず、Acoustic axis上で聴くor測る限り、ユニット間の位相差はゼロになります。
これが理想です。

では、この理想達成にはどのような形式が?
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歴史的にみて、これらのユニット配置が考えられてきました。
この中ではスラントおよびwaveguideが今も生き残っています。

10kHzの指向性をみてみると、
フラッシュサーフェス
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waveguide
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段付き
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となるので、段付きは滅びていったのかと...

まとめ
・市販or自作を問わず、視聴位置はAcoustic axisを考えたほうがよく、それは往々にしてツィーター軸上ではない。
・自作設計の場合、Acoustic axis, Acoustic offset, vertical offsetを考慮したバッフルデザインおよび測定をする必要がある。それは往々にしてツィーター軸上1mではない。

ディレイに関して書いた弊害、スピーカーの軸外特性(offaxis response)についてはまた後日...


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by tetsu_mod | 2017-05-28 21:55 | オーディオ | Comments(2)