PCM-10B(39)

おおまかなネットワーク構成は決まったので、追加の補正を検討していきます。Pegasus 10inch coaxialスピーカーは、ウーファーは軽い紙コーンに強力なギャザードエッジで、現代では少なくなった構成です。質量マスが軽く能率の高い音離れのいい構成ですが、欠点はコーン強度の不足で、2.2-2.7kHzに強烈なbreak-upが出現します。

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現在の設計でも、ターゲットカーブに対してまだbreak-upによる周波数特性の暴れがみられます。

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そこで、Low-pass filterのコイルにnotch filterを追加してみました。
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黄色線がnotch filterありです。
3枚目は0度特性に1/3octアベレージング、
4枚目は0-15-30-45度特性に1/3octアベレージングです。
どっちがいいかは…
notch filterありでは、肩特性は改善するかわりに5kHz以上ではインピーダンス上昇が抑えられてしまうため、遮断特性が悪化するとともに全体の合成インピーダンスも少し厳しくなりそうです。
うーん、ヒアリングでウーファーの癖を感じるようであれば追加、でしょうか。


ツィーター、ウーファーの裸特性とnotch filterありなしの比較です。
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ウーファーbreak-upはnotch filterありなしで-25/-30dB、
ツィーターf0は-25dBといったところでしょうか。
歪み率などを考慮すると、どちらも理想的には-40dBを目標にしたいところですが、クロス周波数の選択肢的に困難です。

妄想としてはツィーターボイスコイルを変更して、f0:650Hz程度にして800〜1.2kHz程度でクロス、ドームダイアフラムをリングダイアフラムにして高域特性の改善…などでしょうか。
(続)
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by tetsu_mod | 2016-08-08 00:19 | オーディオ | Comments(0)