multipoint REW測定(7)

複数点測定で分かることの1つが、スピーカーセッティングです。
測定をしていてよく言われることが、「測定位置(=視聴位置)でごろごろと波形が変わるから、意味ない」という意見です。

6点 Rch
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6点 Lch
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確かに、6点で違う部分も多いですが、共通点も多いです。
(1)61HzのdipはR/Lchおよび6点すべてで共通している。
(2)Rchの136-164Hzのdipは6点すべてで共通している。
(3)150Hz以下のpeakはR/Lchおよび6点すべてで共通している。

(3)は部屋の残響特性によるものですが、
(1)、(2)に関してはスピーカーセッティングによるものと判断できます。

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6箇所測定をR/Lchそれぞれアベレージングした波形です。
緑線がRch
紫線がLch

拙宅はL字リビングですので、中央に近い(右壁から遠い)Rchでは、
コーナーに近い(左壁に近い)Lchに比べて、
136-164Hzで大きくdipがでてしまいます(キャンセレーションディップ)。
よく、セッティングに関しては直接音・反射音の関連から「壁から離すこと」を言われますが、狭い日本住宅においては中途半端な距離ではその弊害のほうが大きいと思っています。

一方で61Hzでは左右同じdipが見られ、これは床か前後壁の影響が考えられます。
Linkwitz transformの効果もあって、36Hzまでレスポンスが見られますが、現状のセッティングでは61Hz付近は再生できていません。

すなわち、矢印で示したdipが現状のフリースタンディングセッティングの限界となります。
これへの対策としては、boostしてもキャンセルされるだけですので、ヘッドルームの圧迫や歪み率の増大を招いてしまうだけです。本来であれば、80Hz前後でローカットして、サブウーファーを追加すればいいのですが、Wife Acceptance Factor的に断念....
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by tetsu_mod | 2016-06-30 12:21 | オーディオ | Comments(0)