PCM-10(27)

CSD解析をもとに、ウーファーにノッチフィルターを組んでネットワークシミュレーションを始めます。LR2ではツィーターのf0保護のためにかなりクロス周波数をあげる必要がありますが、今回のユニット構成ではかなり難しそうです。個人的見解ですが、LR2のほうがユニットを選ぶと思います。

まずは3.5kHzクロスで設計してみました。
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が….
Tw / Wfの位相差が合いません。
・Tw / Wfで位相回転が違いすぎる
・Wfの位相回転に共振による乱れ? があり、4.2kHz以上でしか位相回転が平坦ではない。


そこで、クロスを3.5kHzから徐々に上げると、4.3kHzではLR4でなんとか設計できそうです。
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4.3kHzクロスであれば、ツィーターもf0周波数(1.7kHz)で -43dBの余裕がありますから、ツィーターのf0ノッチフィルターも外しました。

インピーダンスはどうしても下がってしまいます(元からあまり高くないユニットです)
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5541Hzで3.34Ωです。しかしインピーダンスの位相回転も激しくはないので、この程度なら4Ωタップのある真空管アンプでも鳴らせるかな...


しかし、問題点も…
Wfの軸を外しての測定(0-15-30-45-60°)では、15°では4.3kHzまで特性が揃いそうですが、30°では中抜けしそうです。
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実際に0-15-30-45°の特性でシミュレートしてみました。
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30°(blue)では中抜けしてしまいます...
豊かなステレオ再生の重要なファクターとして、軸上周波数特性だけでなく、軸外周波数特性(ポーラーパターン)も揃うことがあり、同軸スピーカーの最大の利点が鉛直方向・水平方向ともにどの距離・どの位置で聴いてもユニットのつながりが保たれることだけに、15°以内でしか周波数特性が保てないのはもったいない… 本来ならば30°くらいまでは保ちたいところです。

ツィーターの能率は11dB余裕がありますから、巻線を倍に増やしてインピーダンスを増やし、能率を下げ(-6dB)、f0周波数を500-800Hz程度にまで下げ、1.5-1.7kHz程度のクロスで設計できればいいのでしょうが…

が、ないものねだりをしてもしょうがありません。
今回はこのネットワークでいってみようかと。

to do
・反対側のスピーカーの木工、塗装
・ネットワークの注文、組み立て
・ポート調整

ポート調整は最終的に両チャンネルのスピーカーが揃ってからしようかと思います。
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by tetsu_mod | 2015-08-14 17:27 | オーディオ | Comments(0)