Linkwitz Transform-1

クロスオーバーが完成したSCM12sl/Ⅱですが(勝手に命名)、
低域の再生限界は純正状態と変わらず、62Hzです(-6dB, free-standing、near field)。
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密閉型スピーカーはユニット特性と箱容積・吸音材のみで低域再生限界が決まり(箱の強度を無視した場合)、低域再生の量感などは一般的にバスレフ型に劣ります。市販スピーカーの8割以上がバスレフのようです。

密閉型で低域再生を伸ばそうと思えば、ユニットを大きくするか、エンクロージャーを大きくするor吸音材は大量に入れて見かけ上のエンクロージャー容積を大きくする、です。KEF社ではACE技術という名称で活性炭をエンクロージャー内にいれ、2倍の容積をスピーカと同様の低音特性をうたっています。
http://kef.com/html/jp/innovation/ace/index.html
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(http://www.kef.jpより)

この活性炭は一時期、日本でも自作スピーカーで盛り上がりましたね。
しかし、湿気などで活性炭が長持ちするかと言うと...


そこで、物理的手法による低域拡大をあきらめ、6年前から試してみたかった、Linkwitz Transform を行うことにしました。
http://www.linkwitzlab.com/filters.htm
http://sound.westhost.com/linkwitz-transform.htm
http://www.sound.westhost.com/project71.htm

これはクロスオーバースロープ(リンクウィッツ・ライリー)で有名なLinkwitz氏が考案したウーファーの低域特性補正回路です。もともとはプリ〜パワーの間に挟むアクティブフィルターとして提唱されました。理詰め設計のスピーカーの金字塔の一つ、Audio Machina社のThe Ultimate MonitorにもThe Bomb (Bottom Octave Magic Box)という名前で採用され、70Hz(-1dB)⇨25Hz(-3dB)まで拡大します。(と言いつつ、このスピーカー聴いたことありません。いつか聴いてみたい。)

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http://www.zephyrn.com/products/audio_mac/ultimate.html


実はLinkwitz Transformはオープンバッフル(平面バッフルもしくは後面開放)もしくは密閉型しか対応しません。もちろんSCM12sl/2は密閉ですので、導入できないかと考えました。(続)
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by tetsu_mod | 2015-01-25 19:40 | オーディオ | Comments(0)