クロスオーバー-63

前回、reverse nullが全体に低域方向へズレていました。
そこで、事前のシミュレーションで検討したように、C3の値を調整することでreverse nullの補正、すなわち素子誤差によるツィーター・ウーファーのユニット位相差を補正してみることにしました。

赤:実測、 黄:事前にシミュレートしたターゲットカーブ
reverse polarity C3:7.5uF, pn
d0122127_1655169.jpg


reverse polarity C3:6.8uF, pn
d0122127_11404934.jpg


どちらもリップルには邪魔されていますが、reverse nullの出方はC3の値で調整でき、かつターゲットカーブとピッタリあっています。reverse nullはその深さそのものよりも、左右対称でユニット間でスムーズな受け渡しが出来ていることが大切なようですが、なかなかいいのではないでしょうか。

最後に正相接続で周波数特性を見てみます。
normal polarity C3:6.8uF, pn
d0122127_11443132.jpg


500Hz以下をspliceするためのnear field特性を測定していませんが、500Hz-20kHzでシミュレーションしたデータとよく合っています。
盛大に自分を褒めたいと思います。

次はクロスオーバー素子を本組み・実装しての測定を行いたいと思います。
その前に、素子の測定が出来るでしょうか??
[PR]
Commented by Iridium17 at 2014-12-28 21:51 x
正相特性はとても良く出来ていると思います。CSDも綺麗ですね。

Reverse nullは仮組み配線での特性でしょうか?本組みして配線抵抗が下がるとディップの形が少し変化するかも知れませんね。ただ、個人的には-30dBまで落ちていれば十分だと思っています。

Commented by tetsu_mod at 2014-12-28 23:37
>Iridium17さん
ありがとうございます。チェックしてもらえるのはありがたいです。自分自身ではデータも疑心暗鬼で...^^;

リップルは測定条件だと思ってます。マイクスタンドの反射か、もしくは単純にgateの条件が悪かったのだと思います。これは再測定の際に検討したいと思います。あとは、トロイダルコイルはDCRは良かったのですが、周波数偏差が良くなかったです。ここらへんも、reverse nullの形に影響しているかもしれません。
Commented by PC_Audio at 2014-12-29 09:56 x
->トロイダルコイルはDCRは良かったのですが、周波数偏差が良くなかったです

後学のため、具体的に教えて頂きたいのですが。
Commented by tetsu_mod at 2014-12-29 11:02
>PC_Audioさん
次回キャパシタ、その次でインダクタ予定ですので詳説しますが、検査周波数を上げるとインダクタの値が動くんです... 最後はやっぱり現物合わせになることを痛感しました。左右のパーツ偏差だけはないように心がけてますが。
Commented by PC_Audio at 2014-12-29 14:37 x
了解です!
キャパシタ編 の時、出来れば
 1.同一容量の電解コン
 2.小容量のフィルムをパラに接続
インダクタ編 の時は 1.5uF の 空芯 と トロイダル の
色々な検査周波数データが見てみたいで~す。
Commented by tetsu_mod at 2014-12-29 15:26
>PC_Audioさん
同一容量ではありませんが、電解バイポーラコンデンサとの比較はできました。ところで、小容量のフィルムをパラ..というのは、電源平滑回路への応用に関してでしょうか?それだと、測定すべきは周波数毎のコンデンサ容量ではなく抵抗値になるので...
Commented by Iridium17 at 2014-12-29 18:58 x
Jantzenのサイトにこんな記述があります。
理由がよく分からないのですが...

Please note!

The C-Coil cannot be measured using a universal LC meter. Due to the characteristics of the core and winding method, it is important to use a professional RLC meter. We measure all C-Coils before shipping them using a professional RCL meter at AC 1 V 1 kHz.

Commented by tetsu_mod at 2014-12-30 11:19
> Iridium17さん
情報ありがとうございます、恥ずかしながら見逃していましたm(__)m 実はインダクタ値のズレとreverse nullのズレが逆方向だったので、おかしいなぁ...と思っていた矢先でした。
しかし、探しても理由は分かりませんでした。
資料用のpdfの中に、かろうじてこんな記述があるぐらいです。ここはあまり気にしないほうがよさそうです。
Because of the very special core structure emitting a strong magnetic field, the C-Coil cannot be measured with any non-professional devices, neither with Clio.
by tetsu_mod | 2014-12-25 11:46 | オーディオ | Comments(8)