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クロスオーバー-49 KEF style

Loudspeaker RecipesとIridium17さんの作例を参考に、Tw/Wfともに3rd orderで、KEF風の回路を検討してみました。

LR4 2kHz 3rd/3rd normal polarity
クロスオーバー-49 KEF style_d0122127_2326256.jpg


reverse polarity
クロスオーバー-49 KEF style_d0122127_2326455.jpg


reverse nullは出ていますが、Twの2kHz以下、10kHz以上がイマイチです。
一番周波数特性のいい、クロスオーバー-47での2nd/2nd ver.と比較してみましょう。

frequency / impedance
クロスオーバー-49 KEF style_d0122127_23291130.jpg

上段周波数特性、 赤:47、 黄:49
下段インピーダンス特性、黒;47、緑;49

周波数特性は47(2nd/2nd)のほうが優秀です。スピーカーから合成される位相回転も変わりません。
しかし、インピーダンスは49(3rd/3rd)のほうが最低インピーダンスも3.82Ωと高く、またインピーダンス変動および電気的な位相回転も穏やかです。
元ネタのKEF#104では世界で初めて、インパルスレスポンス測定が用いられたようです。その#104の発表が1973年とのことですから、40年以上も前にこのような解析法・回路を設計したKEF恐るべし、ですね。


さて、ネット上の作例を見ていると、Tw/Wfのf0インピーダンス上昇ではなく、スピーカーユニット全体でのクロスオーバー付近での合成インピーダンス上昇(今回では1-2kHzの山)およびインピーダンス位相回転を補正しているものがあります。
今度はこれを検証してみたいと思います。
by tetsu_mod | 2014-12-16 23:35 | オーディオ