クロスオーバー-36 指向性測定

クロス周波数を決めるにあたって、下限はツィーターのf0の3倍以上が好ましいと言われています。
では、上限は?

個人的には、ユニットの指向性や歪み率によると思っています。
とくに指向性はウーファーの形状やエンクロージャーによって大きく異なります。
さすがに軸45°で聴くことはないでしょうが、軸15°程度のオフセットでもある程度の性能が担保できるでしょうか?

そこで、テレビなどを載せる回転台を用いて、
0°、15°、30°、45°、60°、90°での周波数特性を比較してみました。
回転台の中心軸がユニット軸と一致しないため、わずかにユニット〜マイクの距離が変わってしまい、
音圧の絶対値を一致させるのが困難です。
今回はウーファーは500Hz、ツィーターは1kHzでそれぞれの角度の音圧を揃えて比較しました。

0°(赤)、15°(緑)、30°(青)、45°(黄)、60°(ピンク)、90°(水色)
ウーファー
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2.8kHzまでは0°-15°でほぼ一致、
2.5kHzまでは0°-15°-30°でほぼ一致します。
ツィーターのf0が480Hz程度ですから、
やはりクロスオーバー周波数としては1.5kHz〜2.5kHzの間でしょうか。


一方、面白かったのはツィーターの角度測定。
ツィーター
d0122127_2223240.jpg

16kHzまでは0°-15°でほぼ一致、
14kHzまでは0°-15°-30°でほぼ一致します。

ウェーブガイドのない、ノーマルのD2905/9700のカタログデータがこちら。
d0122127_2284912.jpg


ウェーブガイドによる指向性の拡大も成功しているようです。
そして、タングステン粘土による取り付け穴の処理も成功のようです。
15kHzのピークはほぼ消失しています。

今日の結語
クロスオーバー周波数は1.5kHz-2.5kHzとする。
ツィーターウェーブガイドは高域指向性を改善した。

追記
SCM20,SCM12sl,SCM19(旧)ではクロス周波数2.8kHzとなっています。
素子定数もすべて一緒です(爆)
SCM19(新)では2.5kHzについに変更されています。
こちらは素子定数は分かりませんでしたが、ツィーターがvifa製から自社製に変わったからでしょうか。
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Commented by PC_Audio at 2014-12-05 17:59 x
Brilliant work !
I am happy to be of help.
Commented by tetsu_mod at 2014-12-05 18:52
> PC_Audioさん
Thx for your suggestion!
I bought a new microphone, so I'll show you new measurement date soon.
Commented by PC_Audio at 2014-12-05 19:07 x
This is awesome !
by tetsu_mod | 2014-12-03 22:14 | オーディオ | Comments(3)