クロスオーバー-22 Behringer ECM8000(2)

手持ちの未校正のBehringer ECM8000の評価をしてみました。

Earthworks M30 + 校正ファイルで、正確な測定が出来ることが分かりましたので、
同じ環境でECM8000での測定をしてみることにしました。
測定音量、測定距離などは不変ですが、マイクプリアンプのみゲイン調整し、ECM8000とM30のゲイン差を揃えています。

まずはバッググラウンドノイズの計測です。
back ground ECM8000
d0122127_2043075.jpg


M30での測定データと比較して、約10dBほどSN比が悪いです。
つまり、ECM8000での測定はダイナミックレンジは約50dB程度となります。
50dBあれば、自宅での音響測定としては及第点でしょうか。


問題はf特性です。
KH120A far field / ECM8000
d0122127_2071329.jpg

2kHzほどから音圧上昇しています。

分かりにくいので、far / near / portでM30とECM8000の比較をしてみます。
いずれも赤線:ECM8000、黄線:M30、縦軸70dBレンジとしています。

KH120A far field M30/ECM8000
d0122127_20102392.jpg

KH120A near field M30/ECM8000
d0122127_2010374.jpg

KH120A port M30/ECM8000
d0122127_20105310.jpg

1kHz以下のズレは比較的少ないようです。

そこで、各種データを用いて、M30/KH120AをもとにしたECM8000の校正データも作成してみました。
my ECM8000
d0122127_2012326.jpg

縦軸10dBレンジにしています。
高域方向で特に感度上昇があり、最大で4dBの感度上昇があります。
スピーカー性能を求めていくなかで、この誤差は看過できません。


結語です。
測定マイクに校正データは必須です。
ECM8000はSN比はともかくも、周波数特性校正データが付属しないため、厳密な音響測定には不向きでしょう。
やはり少なくともDayton EMM-6、そして予算があればEarthworksやDPA、Brüel & Kjærなどが望ましいと思います。
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by tetsu_mod | 2014-10-26 20:19 | オーディオ | Comments(0)